前体重?後体重?
現在、半月板損傷のリハビリに通っているのですが、先生から後ろ体重を指摘され、その後ろ体重が腰痛の原因にもなっていることを知りました。体重のかけ方で姿勢が崩れ体調不良を起こす原因もなってしまうこともあります。そこで、今回は前体重・後体重、姿勢の話です。
後体重とは?
後ろ体重は、体重バランスがかかとにある状態です。 多くの日本人がこちらのタイプです。日本人は農耕民族のため、農作業など前かがみの姿勢で動作することが多かったので、後ろ体重で肩が前に出て猫背になりやすいと言われています。先にも書きましたが、私自身も後ろ体重です。
後ろ体重の人は、腰が曲がり猫背になりやすいです。また猫背をなおそうと胸を張るとそれが反り腰になって下腹まで出ている人もいます。下腹が出ると、体はバランスをとろうとし、頭を後ろにもたげるので、S字カーブはますます大きくなってしまいます。
猫背は、背中全体が丸いです。同じ猫背でも首猫背は正面からだとわかりにくく、首だけが前に出ています。そう、スマホ首と言われています。スマホいじりやパソコン操作が長い方に見られます。
後ろ体重で猫背になった場合、肩こり、顔の頬の弛み、口角が下がる、胸が垂れる、下腹がポッコリ出る、お尻が垂れるなど姿勢が悪くなります。
では、前体重だったら良いのでしょうか?
前体重とは?
前体重は体重バランスがつま先にある状態です。体重がつま先に乗っていると骨盤が前傾するため、背骨からのS字カーブができます。欧米人は狩猟民族のため、弓を引いたり槍を投げたりすることで、背骨の弯曲が強く後ろへそり返っているのでこちらのタイプと言われています。
過剰に前に体重があると、頭を反らしてバランスをとろうとして反り腰になります。反り腰はお尻が出っ張る、太ももが張りやすくなります。
さて、ここまで読んで自分は前体重、後ろ体重のどちらか分かった方もいるでしょう。わからない方や自分では重心が取れていると思っていても私のように後ろ体重かもしれません。
どっちかなと思ったら、簡単にチェックできる方法があります。用意するものは椅子。
椅子に座り立ち上がるだけ。
立ち上がる時に、わずかでもつま先が浮く人は後ろ体重です。つま先が床に着いたまま立てた人は、前体重もしくは重心がとれている人です。
バランスの良い姿勢のみつけ方
体の背面を壁につけて立ってみてください。この状態にした時、あなたの体で壁についている部分はどこですか?
頭・背中・お尻・ふくらはぎ・かかとの5ヶ所壁についているのは完璧な姿勢
そうでない方は、まず肩を後ろに引いてみてください。そうすると胸が開き、頭が少し持ち上がり後頭部が壁に着くと思います。今度は顎を引くと頭の位置が安定します。下腹を引っ込めるとお尻も壁に着く状態になります。
時々、体の背面を壁に着けてチェックをしたり、外出時はショーウィンドウなどに写るご自身の姿勢をチェックするなど心がけてみてください。まずは姿勢を意識することから始めましょう。姿勢を意識して生活することは、将来の転倒防止にもなります。
ganko
人生100年と言われている時代、豊かで楽しみのある生活をするためには健康が大事!と考えています。健康寿命を延ばすためにどうしたらいいか?運動や食事のこと、親を介護した経験から認知症予防にも役立つ情報、そしてちょっと空手に関する話など載せていきたいと思っています。